GERMAN TRAINER – Sustainable SPEC 002 – by makerhood × REBIRTH PROJECT

軍用から一般市民まで普及していった名品、ジャーマントレーナーをリーバースプロジェクトが再構築。リーバースプロジェクトらしい様々なアプローチで新しいジャーマントレーナーを提案します。


日本の靴、足袋から着想を得て

健康で機能的なスペックへ


「Sustainable SPEC 002」は日本の文化と技術を用いて、「Sustainable SPEC 001」とはまた全く異なった新しいジャーマントレーナーに仕上げました。

みなさんは足袋や地下足袋と呼ばれるものを履いたことはありますでしょうか?普段履く機会は少ないとは思いますが、最近では足袋型の靴下やシューズを目にはするのではないでしょうか。もともとは下駄・草履・雪駄などを履く際に下着(今でいう靴下)として使われていました。屋外でも使えるようにとゴム底をつけたものを地下足袋と言います。奈良時代の頃から足袋が存在していたという一説もあるそうです。

一見「昔の履き物」ということで一蹴されそうですが、足袋は足の指でしっかりと地面を掴むような構造になっているため、一般的な指が分かれていない靴と比べると自然と筋肉がつきます。また外反母趾の予防にもつながるなど健康にも繋がる機能を持ち合わせています。その理にかなった日本の文化を継承している技術を用いて、現代に生活しているみなさんに合うようなスニーカーを目指してジャーマントレーナーの背景と交差させながら「Sustainable SPEC 002」をデザインしました。

 

このコンセプトのもと、今回は「モノづくりに携わる人々への共感とリスペクト」をテーマに、真摯にモノづくりに取り組むクラフトマンやアーティストに向けた「生活を豊かにする為のワークウエア」として、エプロンやユニフォームを中心に展開するレーベル『makerhood』とともにコラボレーションアイテムを企画しました。


足袋の文化と技術を継承している

岡山製甲によるものづくり


岡山県倉敷市にある岡本製甲株式会社は1964年に革靴製造販売店として創業しました。その後、ゴルフ靴の生産をきっかけに野球靴やウォーキングシューズなどスポーツシューズを生産するようになりました。50年以上もの間「我が社の靴でお客様全ての足を健康にする」という想いを胸にシューズを製造し続けている企業です。

足袋型のシューズが誕生した背景には、ある高校野球部監督から受けた依頼がきっかけだそうです。「部員の足の力を鍛える耐久性の高いシューズを作れないか?」という一言から何度も何度も試行錯誤を繰り返した結果、なんとかこの足袋型のシューズにたどり着いたそうです。

その後も岡山大学との長きにわたる共同研究の甲斐もあり、「足の指に力が入りやすい」「蹴り出しが行いやすい」「歩きやすい」という研究結果が出ました。(2018年6月 文部科学省発刊「科学技術白書」) 岡本製甲が健康や外反母趾対策を目指した足袋型シューズに特化した『LAFEET』というオリジナルブランドがあります。その経験・技術を駆使して今回の「Sustainable SPEC 002」は製造していただいております。スポーツシューズの中でも今回はマラソンシューズで使われる木型を使っており、履き心地・機能性も兼ね備えています。

現在、日本国内で企画から生産まで一貫して行うことができる企業は極めて少なくなってきており、かつこのような足袋型のシューズをつくることのができる技術を持つ工場はさらに稀少であると言えます。

 


AIRBACKを使用し

素材もサスティナブルに


さらに、シューズに使用しているナイロン部分はリバースプロジェクトのAIRBACKプロジェクトから自動車のエアバッグを再利用しています。日本の文化、それを支える技術、そして捨てられるはずだったものを素材にして「GERMAN TRAINER -Sustainable SPEC 002-」は生まれました。

ホワイトとブラックの2色をご用意。エアバッグ自体の素の色は白なのですが、ブラックわざわざ染色を行っています。その染めにもこだわりたいと思い京都で100年以上続く、日本の伝統的な正装である黒紋付を染め続けてきた京都紋付と提携。エアバッグはナイロン100%ですが、技術的にナイロンを染色することは困難とされてきました。今から約2年ほど前からご相談させていただき、研究を重ねていただいた結果、「紋付の黒」を表現することに成功しました。「日本の黒」と「和に還る精神」を感じていただけると嬉しいです。

またシューズボックスにもこだわり、再生紙を使用したボックスを制作。

シューズ自体のサイズ感はやや小さ目になっていますので普段より1サイズ大き目をおすすめしております。ワイズ(靴の幅)はDになります。5本指ソックスや足袋型のソックスと合わせて履いていただくとより足袋型の良さを感じていただけます。

日本の文化をベースに、この岡本製甲による『LAFEET』の知見と技術、そして『makerhood』のモノづくりに携わる人々への思いとファッション性に加え、『REBIRTH PROJECT』のアップサイクルの生地を使用したスペシャルなコラボレーションアイテムです。ぜひこの履き心地とシューズに込められた想いを堪能していただけたら嬉しいです。ホワイトはこちらからブラックはこちらからご覧ください。


軍用のトレーニングシューズとして生まれた

ジャーマントレーナー


ご興味のある方へ、今回のモデルとなっている「ジャーマントレーナー」についてもう少し詳しくご説明します。実はジャーマントレーナーは1970年代〜1994年にかけてドイツ軍でトレーニングシューズとして支給されていました。

支給終了後の1994年より現在に至るまで、当時と同じラスト(木型)、カットナイフ、アウトソール、マテリアル、シューレースを用いた仕様、製法で生産しています。クッション性と耐久性に優れた分厚いガムソールは当時の人体工学に基づくもので疲れにくく、ミリタリーアイテムならではの機能性を感じさせます。定番のホワイトは生産量が多かったために当時でも民間にも出回っていたようです。またスロバキアの工場では当時ドイツ軍だけではなく、アディダスやプーマの生産を担当していたなどの歴史的背景があります。

近年では、名だたるメゾンブランドが同タイプのシューズを発表しており、合わせるアイテムを選ばないシンプルで普遍的なフォルムは安定した人気を保ち、確固たる地位を確立しています。

▲一般的に流通しているジャーマントレーナー


ミリタリースペックから

サスティナブルスペックへ


軍用ですから生産をする上で様々な高いハードルの規格があったようです。フィット感やクッション性、耐久性などその高い基準をクリアし、軍用ならではのシンプルかつクラシカルなデザインが時代を経ても一般に浸透し続けている大きな理由のひとつだと言えます。

元来のクラシカルな良さは残しながらも「現代におけるジャーマントレーナーの再構築」ということで、「軍規格(Military Specification)」ではなく「持続可能な規格(Sustainable Specification)」をコンセプトに企画しました。

 

 

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