GERMAN TRAINER – Sustainable SPEC 001 – by REBIRTH PROJECT

軍用から一般市民まで普及していった名品、ジャーマントレーナーをリーバースプロジェクトが再構築。リーバースプロジェクトらしい様々なアプローチで新しいジャーマントレーナーを提案します。


イタリアで鞣した

地球環境に優しく、上質で上品なレザー


アッパーのレザーにはイタリアで鞣(なめ)したベジタブルタンニンレザーを使用しています。そもそも「鞣し」というのは「皮」から「革」の状態に加工することを言います。鞣しをしないと腐敗していき非常に硬くなってしまい製品化できないため、毛や汚れを落とし綺麗にしそして腐らないようにしたり柔らかく加工したりします。この鞣しには「クロム鞣し」と「ベジタブルタンニン鞣し」の大きく2つの方法があります。

現在流通している革の多くは「クロム鞣し」です。塩基性硫酸クロムという化学薬品を使用しており、時間と手間がかかりません。また「ベジタブルタンニン鞣し」と比べると変色・変化が少ないため色々なプロダクトに使用されています。一方で経年変化はあまり楽しむことができません。

今回採用している「ベジタブルタンニン鞣し」は植物中に含まれる水溶性の化合物を使い鞣します。工程が約20以上あり、鞣しが完了するまで約2ヶ月間ほどかかります。鞣しには非常に多くの水を使用しますが、植物性の化合物を使用しているため地球環境に優しい革だと言えます。

「ベジタブルタンニン鞣し」はエイジング(経年変化)を楽しむことができる点も嬉しいポイントです。使い込んでいくほどに柔らかくなり自分の足にフィットしてきて独特な色艶もでてきます。一方で水には強くないため、雨の日などは極力避けていただいたほうが末長くご愛用いただけます。

「ベジタブルタンニン鞣し」のウィークポイントを解決するために、耐久性のある肉厚なレザーを採用することで、地球環境に優しくかつ上質なジャーマントレーナーが誕生しました。そのレザーの良さを贅沢に表現するためにオールホワイトにすることで非常に上品な印象に仕上がりました。カジュアルなスタイルだけではなく、ドレッシーなスタイルの足元にも合う万能な一足です。

 


軍用のトレーニングシューズとして生まれた

ジャーマントレーナー


今回のモデルとなっている「ジャーマントレーナー」についてもう少し詳しくご説明します。実はジャーマントレーナーは1970年代〜1994年にかけてドイツ軍でトレーニングシューズとして支給されていました。

支給終了後の1994年より現在に至るまで、当時と同じラスト(木型)、カットナイフ、アウトソール、マテリアル、シューレースを用いた仕様、製法で生産しています。クッション性と耐久性に優れた分厚いガムソールは当時の人体工学に基づくもので疲れにくく、ミリタリーアイテムならではの機能性を感じさせます。定番のホワイトは生産量が多かったために当時でも民間にも出回っていたようです。またスロバキアの工場では当時ドイツ軍だけではなく、アディダスやプーマの生産を担当していたなどの歴史的背景があります。

近年では、名だたるメゾンブランドが同タイプのシューズを発表しており、合わせるアイテムを選ばないシンプルで普遍的なフォルムは安定した人気を保ち、確固たる地位を確立しています。

▲一般的に流通しているジャーマントレーナー


ミリタリースペックから

サスティナブルスペックへ


軍用ですから生産をする上で様々な高いハードルの規格があったようです。フィット感やクッション性、耐久性などその高い基準をクリアし、軍用ならではのシンプルかつクラシカルなデザインが時代を経ても一般に浸透し続けている大きな理由のひとつだと言えます。

今回のREBIRTH PROJECTとのコラボレーションは元来のクラシカルな良さは残しながらも「現代におけるジャーマントレーナーの再構築」ということで、「軍規格(Military Specification)」ではなく「持続可能な規格(Sustainable Specification)」をコンセプトに企画しました。

左足のシュータンにはさりげなくREBIRTH PROJECTの刻印が刻まれています。「GERMAN TRAINER – Sustainable SPEC 001 -」をぜひお試しください。

 

男性モデル173cm、着用サイズ43

 

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