<前編>master-piece × REBIRTH PROJECT 20SS AIRBACK collection

AIRBACKの初のコラボレーションはmaster-pieceから

2011年4月からリバースプロジェクトが継続して行ってきたAIRBACKプロジェクト。車が廃棄される際にほとんどの部品がリサイクルされているなかで、頑丈が故に廃棄するほかないのがエアバッグとシートベルトです。人の命を守るために機能してきたもの(AIRBAG)に、命を吹き込んで市場に返すこと(BACK)を目的に商品開発などに取り組み続けています。

2011年時のコラボレーションシリーズ

エアバッグは回収、選別、洗浄することが必要で、通常の物作りの工程と比べるとどうしても手間がかかります。さらにエアバッグは反物ではなく円形のため非常に扱いがしづらく一点一点個体差があるため、非効率な作業が多く発生します。そのため当時はなかなか物作りをしてくださるパートナーを見つけることができませんでしたが、その状況の中でもこのAIRBACKのコンセプトに共感してくださったmaster-pieceにより、2011年に初めてAIRBACKのプロダクトが完成しました。

当時からパワーアップした染色技術と新体制のBASE OSAKA

1994年に生まれたメイドインジャパンのバッグブランド、master-piece。メイドインジャパンをブランドの誇りとして掲げられるのは、設立当初から日本の工場そして職人と共に課題に向き合いながら歩んできたことにあります。海外生産が主流になり、職人の高齢化や後継者問題から日本の縫製工場が立ち行かなくなっていく時代の流れの中で、2008年にmaster-pieceは自社ファクトリーであるBASE OSAKAを設立しました。ブランドが自社ファクトリーをつくることは業界の中では懐疑的な意見もあったそうです。しかし日本の工場が失われていく中で、「このかけがえのないものづくりの環境とそれを支えている技術と精神をどれだけ残せるだろうか?」という課題にmaster-pieceは常に向き合い続けてきました。その結果、昨年ブランド25周年を迎え、今年2020年には規模を拡大し設備や環境をより充実することで「世界に誇るバッグファクトリー」と「次の世代へ日本の鞄つくりの継承」を実現する場として新体制のBASE OSAKAへとリニューアルをし、また次のステージに進み続けています。

そんなmaster-pieceのブランドとしての姿勢と職人の技術によって、コラボレーションを重ねながらエアバッグの非効率な工程も徐々に改善していきました。また、当初のコラボレーションの写真から分かるように、エアバッグの色は主にホワイト、ブルー、そしてピンクの3種類に大別されますが、今回はその中でも特に量の多いホワイトをブラックとオリーブの2色に染色することが可能になりました。

エアバッグ(66ナイロン)を染めることで生地にシャリ感が生まれ独特の風合いに仕上がります。普段使いしやすいカラーリングのためスタイリングも選ばずご利用いただけます。

バッグブランドのアプローチから生まれたハンティングベスト

今回のコラボレーションではバックパック、2wayトートバッグ、ショルダーバッグ、ボディバッグ、そしてハンティングベストを制作。

皆さんのライフスタイルや用途に合うアイテムにそれぞれ仕上げましたのでぜひご覧ください。

<後編>に続く。

 

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