<前編>に続き、<後編>ではエアバッグ以外のこだわりポイントと制作の裏側を一部お見せします!
エアバッグだけではない、こだわりの素材
今回のコラボレーションではエアバッグ以外の部分の素材にもこだわり、リサイクルペットを原料としたポリエステル糸を高密度にオックス織りされたポリエステル生地(REGEN®︎ Fiber NISSENKEN OECO-TEX®︎ スタンダード100認証)を採用しています。さらにパイピング(ファスナー周り)に使用されているレザーはリバースプロジェクトのINOCHIKAレザー(鹿革)を使用。
環境の変化により頭数が増えている猪や鹿。農作物や森の食害によって現在では年間約40万頭ものシカが駆除されているなかで、その命を大切にしたいという想いからINOSHISHI(イノシシ)とSHIKA(シカ)にINOCHI(イノチ)を吹き込むことをコンセプトに、リバースプロジェクトでは肉や革の利活用を促進するINOCHIKA(イノチカ)プロジェクトを行っています。今回のコラボレーションのバッグでは染色されたエアバッグの独特な風合いとINOCHIKAレザーの上品な印象がなんとも言えない良い表情に仕上がりました。
コラボレーションアイテムができるまで
コラボレーションをする上で改めて両社のことを知ることから始めました。これまでのどのような取り組みをしてきたか、AIRBACKプロジェクトに込めている想いなどを説明させていただきました。
お互いを知りながら「現在のmaster-pieceとREBIRTH PROJECTがどのような表現ができるのか」、ミーティングを重ねプロダクトを作り上げていきました。
master-pieceとして初めての試みでもあったハンティングベストはこのファーストサンプルから始まりました。
サンプルが出来上がるたびにチェックをし、最後まで微調整を行い仕上げていきました。細部までのこだわりを成せる背景には、master-pieceのBASE OSAKAの職人の皆さまがいます。一枚一枚手作業でエアバッグの選別から裁断をし、彼らの縫製技術によって実現が可能となります。
自分自身のスタイルをもつこと
国連が定めたSDGs(持続可能な開発目標)によってファッション業界でもサステナビリティという価値観が浸透してきました。よりこの価値観が広まっていくことはいいことですが、それをベースにしつつも自分自身のスタイルを持つことも大切なことです。様々なものを吸収して自分のスタイルを確立する。ぜひ皆さんも自分自身のスタイルに合うアイテムを見つけていただければ嬉しいです。